経営に効く「水泳」という薬の話
先週は、平日ジムも何とかこなして、週3回のジム通いをクリア。
水泳のことはあまり紹介する機会がないので、今日は、水泳のトレーニングについて書こうと思う。
現在の水泳のトレーニングは、主に、土曜日の午前、プールの水質が良いうちに始める。
アップから始めて最期のクールダウンまで、2500mを泳ぐ。空いているときは、4種目。混んでいる場合は、クロール。
マラソンは人生にたとえられるが、長い時間がかかるトライアスロンでは、水泳も人生だ。
子供の頃、スイムスクールなど余りなかった私の世代の多くは、泳ぐことは大きなチャレンジでもある。上手に泳ぐには、泳ぎ方を習わなくてはならない。
水泳は、ストリームライン(水中姿勢)が大切といわれる。また、足の動きと手の動きが同期していなければならない。クロールでは、右手と左手で1回ずつ水を掻く間に、足は6回(6ビート)水を打つ(キック)。右手を親指の先から入水すると同時に、左足を強くキック。左手のときは、右足・・・。という具合だ。
まずは、この点なのだ。水泳は、何歳で始めようが、この細かな動作を覚えていかなくてはならない。子供の頃、きちんと水泳を習わなかった私などは、それなりに泳げるようになるまでの、伸びシロは無限大に大きく、小さな進歩もモチベーションになる。なかなかできなかった平泳ぎの蛙足が、ある日突然できたときは、とっても嬉しかったものだ。
日々の積み重ねが上達の重要な要素になる。孫でもおかしくないくらいのコーチに教えてもらった後は、手と足の同期を取るために、「1.2.3.」と数を数えながら自主トレーニング。
一番の良さは、この自主トレーニングの時間だ。マラソンが人生にたとえられるのは、その長さからだが、水泳は、日々の学びと、孤独な時間だろう。一人でのトレーニングは、ほぼ、100%一人である。仮に、友人と一緒にトレーニングをしたとしても、ランニングと違い、泳ぎながら会話はできない。必然的に、一人なのだ。
小さな進歩に喜びながら、日々努力を重ねることで強くなるのは、からだだけではない。
一人の時間は、無意識のうちに自分自身と向き合う時間となる。
資金繰りばかりを考えている自分や、ついつい怒鳴ってしまった新人君のことについて、普段思いつかなかったことが、ふと頭にのぼったりする。
視点を変えたりすることは、通常はなかなか難しいもの。経営、特に中小企業の経営は、人を扱う仕事だ。
日々の生活の中に、自分自身を俯瞰する仕組みを組み入れておくのもいいことだ。
第一、たのしいし健康的だ。