コロナウィルス騒動を乗り切る

2020/03/21 ブログ
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新型コロナウィルスが、世界中を席捲している。今日(3月20日)世界の感染者数は、23万人、死者は1万人、146か国に及んでいる。感染国からの入国を拒否する国が続出し、我が国も例外ではない。高校野球は中止になり、オープン戦を無観客試合としていた、プロ野球も開幕延期、一度開幕したJリーグも中断、サッカー協会の会長までが感染してしまった。世界では、ヨーロッパのサッカーリーグ、アメリカ大リーグは開幕延期、5月に予定されていたテニスフレンチオープンも9月延期が発表された。各競技団体のオリンピック予選大会も次々と中止になり、7月開催の東京オリンピックの開催も危ぶむ声が出始めている。経済的な打撃も深刻だ。株価は、世界中で大暴落し、日本では1年ぶりの2万円割れ、アメリカではアッという間に1万ドル下落、2万ドルを割り込んでしまった。トランプ大統領の強気を支えた株価だが、就任前の状況に戻ってしまい、再選に黄色信号がともっている。

この騒動の火元中国では、初動の失敗や発生隠蔽の事実が明るみに出、習近平主席に批判の矛先に向かうというこの国では考えられない事態になっている。

目線を下げてみると、はじめのころ、中国人観光客が日本のドラックストアでマスクを買いあさったり、マスクを求める客同士が殴り合いの喧嘩をする様子がテレビで放映されていたが、今やわが日本でも、マスクが店頭から消え、どういうわけか、トイレットペーパーやティッシュペーパーまでがなくなってしまう事態になってしまった。マスクが売られるとわかると、ドラックストアに人が殺到したり、品切れとなると店員に詰め寄って、ストレス解消とばかり罵声を浴びせる光景が(中国やアメリカではなく)わが日本で繰り広げられる事態となっている。

一斉休校で家のなかで暇を持て余した子供たちのストレスは、換気の心配無用の原っぱで友達と走り回ることで解消されるが、大人たちのストレスは困った事態を引き起こす。

自粛続きで飲みにも行けない、桜がせっかく咲いたのに、花見もダメでは、ストレスはたまるばかり・・・。トランプの張子が破れたり、中国の一党支配に蟻の穴が開くことは、世界には一筋の光に見えるかもしれないが、経済の停滞は我々の生活を直撃し始めている。

罵声をあげたくなる前に、ストレスについて考えてみる。ストレスといえば、それが原因で亡くなる人が出るくらい悪いものというのが一般的な認識だろう。そして、ストレスを感じた場合、ひとは自己防衛に走る(マスクやトイレットペーパーに殺到…)のが定説だ。

この自粛ムードの中で、ネットを賑わしたのは、休館中の動物園や水族館の動物たちの映像、科学面白コンテンツ、先生たちのメッセージ、スポーツ選手の運動動画・・・。こんな風なこころ温まる行動が人を力づけ、社会を元気にする。

ストレスを感じた場合、実は、ひとは仲間を強く信頼し、寛大になり、自分のためより仲間を守ろうと行動するのだ。

ストレスは、ひととひとをつなげる効果がある。たがいへのいたわりの行動がレジリエンスを生むのだ。そして、ひとも社会も強くなっていく。

経営的に苦しい時期こそ、強い組織を作るチャンス。

要は、考えかたと行動次第!ストレスこそ成長のもとなのだ。